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食事の大切さ

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食事の大切さ

※お願い※
一般的な治療内容とは異なることもありますので、実際に内容を取り入れる場合はその点を踏まえ、当院の診察を受けていただくか、ご自身で責任を持って行っていただきますようお願いいたします。

手作り食を食べる犬

いくら薬を飲ませても改善しないとお悩みの飼い主様へ

薬は、万能ではありません

薬

私は獣医師ですから、薬の効果を否定するわけではありません。
しかし長い間、同じ薬を服用しているけれども状態の改善が見られないという場合は、思い切って「薬断ち」をすることを考えてみてはいかがでしょうか。
もっとも、それは勇気のいることですので、当院が適切なアドバイスとサポートをさせていただきます。
現状を打破したい飼い主様は、是非一度当院にご連絡ください。

ペットフードよりも手作り食をおすすめしています

ペットフードを前にした犬

可能な限り服用する薬を減らすことと同時に大切なのは、できるだけ自然に近い食べ物を動物に与えることです。
ある時、皮膚病の犬にドッグフードではなく手作り食を与えたところ、明らかに状態が良くなり、それ以来いろいろと試してみた結果、食事によって体調が左右されるということを確信するに至りました。
手作り食を毎日用意するのは、飼い主様のご負担も相当大きく、長く続けることも大変なことだと思います。それでも、ペットの体調にはっきりと改善が見られれば、続けようという気になるのではないでしょうか。
当院では、長年の経験に基づいて手作り食の作り方の指導も行っておりますので、是非ご相談ください。

手作り食をおすすめする理由

ペットフードの栄養バランスについて

ドッグフード

ペットフードは、動物の食事として、一般的に浸透しています。
しかしながら、我々人間も含め動物たちの体は、とても複雑にできており、必要な栄養の中にはまだ十分に解明されていない栄養素や、必要な量がまだ決められていない物などがたくさんあります。
ペットフードは、必要と考えられる栄養素を入れて作られていますが、栄養素が劣化したり、動物の状態によって、ペットフードだけでは足りない栄養や、摂ってはいけない栄養なども出てきてしまいます。
当院では、そうした栄養の偏りが出た時に、病気になったり、それがなかなか治らない大きな原因のひとつになってくるのだと考え、ペットフードのかわりに手作り食をおすすめしています。

●保存できない栄養素-ビタミンAや脂肪酸について
目や皮膚に必要なビタミンAは、光や熱・酸素に対して非常に弱く、ペットフードとして食べる時には酸化し始めてしまっています。
また、脂肪酸についても、必須脂肪酸のリノール酸やアレルギーを抑えてくれるといわれているオメガ3脂肪酸なども酸化に非常に弱く、ペットフードから摂るのは難しい栄養素です。
これらの栄養を保存された状態で摂るためにはどうしても酸化防止剤を入れないといけませんが、酸化防止剤は発がん性を持っており、動物の体のためには良くありません。
●足りない栄養素-マグネシウムについて
心臓病や、いくつかの成人病の研究では、病気の原因がマグネシウムの不足による物ではないかと考えられ、マグネシウムは他のミネラルとともに健康に欠かせない栄養素です。
しかしながら、マグネシウムがストラバイト結石の原因だという昔のあやまった理解によって、(現在はストラバイト結石の原因は他にあると考えられています)現在でも、ペットフードには、十分なマグネシウムが含まれていません。
●過剰な栄養素-カルシウムについて
カルシウムは健康に良いというイメージで、ペットフードに過剰に含まれていることが多い栄養素です。
しかしながら、カルシウムの過剰は、マグネシウムや亜鉛などのミネラルの吸収抑制を起こすことはよく知られています。

動物の食事に必要な栄養について

塩について

動物にとって、塩は良くないという認識が広まっていますが、過剰な節塩は、かえって健康を損なうことにつながります。
塩が足りないワンちゃんは、不足を補おうと、足の裏、人の手や足をよく舐めたり、散歩にいくと、よそのワンちゃんのオシッコを舐めるなどの行動をとったりします。
重症の場合は、シュウ酸カルシウム結石ができやすくなったり、腎臓の数値が上がり始める、軽い下痢・嘔吐で動けなくなる、など様々な重篤な症状が現れてきます。塩分の摂取を過度に控えることは危険です。

オイルについて
食用オイル

油は、動物にとってとても大切です。しかし、酸化した油は、コレステロールの上昇にも関係があるとされ、かえって健康には有害です。
新鮮な状態の油を、適切な量摂ることが、重要です。

コレステロールについて

コレステロールの値の上昇は、新しくできたコレステロールを運ぶLDLコレステロールが酸化して機能しなくなったり、受け取るレセプターが酸化して機能しなくなり、血中にコレステロールが運ばれずに残ってしまうことで起こるのではないかと考えられています。LDLコレステロールやレセプターを酸化させるのは活性酸素ですが、活性酸素は、酸化している食品、ドッグフードなどペットフードに多く含まれていると考えられます。
当院では、ペットフードではなく、人間も食べる新鮮な油を使った食事なら、酸化していない体に必要な油を摂ることができると考えています。

リノール酸について

リノール酸は、不足すると皮膚病や繁殖障害、成長阻害など、重大な障害がもたらされることがわかっています。しかしながら、リノール酸は非常に酸化しやすく、ドッグフードなど保存する食品に入れるためには、発がん性のある酸化防止剤を入れなければならず、動物の健康のためにはおすすめできません。
必要なリノール酸を新鮮な状態で摂取するために、食べ方を工夫する必要があります。